少子化の要因となる未婚や晩婚に歯止めをかけようと、和歌山県印南町は大手結婚相手紹介サービス会社「ツヴァイ」(本社=東京都)と連携して結婚支援に取り組む。同町が町民の入会費用を全額負担する。全国初の試みという。
印南町の人口は9163人(4月1日現在)で、1990年(国勢調査)に比べ1152人減少した。少子高齢化が進んでおり、県医務課によると2009年の出生数は65人、婚姻数は36件だった。
同町は住宅支援など若者の定住促進に取り組んでおり、08年度から地方自治体の結婚相談支援に取り組んできたツヴァイと考えが一致。19日午後に同町で調印式を行う。
事業の対象は1年以上継続して住民登録している20歳以上の町民。入会初期費用の10万円は町が全額補助する。会員は月額費用のみで、月2回の相手紹介、恋愛相談などのサービスが受けられる。お見合いパーティーやセミナーの開催もある。同社の会員は約3万6千人(男女比49対51)。
町産業課は「地元でも婚活イベントはあるが、参加をためらう声も多いと聞く。この事業ならプライバシーを確保しながら、婚活の範囲が広がる。息の長い取り組みにしたい」と期待する。初年度は5人程度の入会を見込んでいる。
同社の広報担当は「一人でも幸せなカップルを誕生させたいとの思いは町と同じ。同様の取り組みは他市町村でも広がるはず」と話している。
09年の県内の婚姻率は人口千人当たり4・7組で過去最低。婚姻数は4708組で、前年より194組減少し、こちらも過去最低だった。平均初婚年齢は夫29・7歳、妻28・1歳。30年前と比べ夫が1・9歳、妻は3・0歳上昇している。
紀伊民報 4月19日より